ch1.教育チャンネル ch2.学生チャンネル ch3.時事チャンネル ch4.マルチチャンネル
ch.1セイケイドットコラム
コミチステーション
 
カテゴリ
お知らせ
エントリの一覧
えっ、キミの夢って、007? 専任講師 朴 修賢
コミステのリニューアルをしました。
景気を読もう!岡田好史先生
「幸せになる・幸せにする経営学 ~目利きと器量とは~」 児山 俊行 助教授
「幸せになる・幸せにする経営学 ~三方よしについて~」 児山 俊行 助教授
「幸せになる・幸せにする経営学」 児山 俊行 助教授
 
2005年09月27日
「幸せになる・幸せにする経営学 ~目利きと器量とは~」 児山 俊行 助教授

(最終回)
TVで、数々の骨董品や玩具など様々なものを鑑定する番組がありますよね。その中で「いい仕事してますね~」のセリフで一躍お茶の間の有名人となった鑑定士さんを知っていますか。その方はもともと骨董屋の店主をされていて、特に「古伊万里」という古い磁器の鑑定士としては一級だと言われています。ところで、この方が商売でもTVでも人気を呼んでいるのには理由があります。それはまず、どんな陶磁器でも本物・ニセモノをすぐさま見極めてしまう「目利き」という“技術”をお持ちだからです。骨董屋さんですから、お客にニセモノを売りつけないために、またニセモノを高値で買わされないためにも、「目利き」は確かに必要になります。でも、それだけではありません。先代のお父さまから常に言い聞かせられてきたことがあります。それは、「骨董屋は『目利き』と『器量』が大事だぞ」ということだそうです。これが、どういう意味だかわかりますか?

骨董屋には、いろいろな人が「これは本物だと思うが高くで買ってくれないか」と持ってきます。例えば、鋭い「目利き」を駆使して鑑定しニセモノだとわかったとします。「これはニセモノだよ。アンタ、実は高い買い物をしてますから~残念!」などとお客さんが言われてしまえば、どうでしょう?お客さんはおカネを損したことと夢が壊れたことのダブルパンチで、とても落ち込んでしまいますよね。番組でもそうですが、この鑑定士さんは決してそんな風には言いません。「今までその作品を眺めながらお仕事をがんばって来られたのですから、これからも思い出の品として大事になさってはいかがですか。おカネの価値で量ることなんてできませんよ」といった具合に、心に沁みるよう言われます。するとお客さんはどう感じるでしょうか。「そうだ。これはお金なんかで価値が量れないものなんだ」と思うことでしょう。それを見ながら私は「ああ、これがお父さまから言われてきた『目利きと器量』ということか」と感心してしまうのです。骨董品の世界でも、やはり技術とサービスの両方を兼ね備えていることが強みになっていると言えるのではないでしょうか。

最近の世の中を見ると、先に述べてきたように、おカネもうけのポリシーが明快であるにもかかわらず、ただお金を得たいという短絡的で自己中心的な行動が目立つように思います。日本では、おカネの貯め方については結構やかましいと思うのですが、おカネの稼ぎ方や、さらにはおカネの使い方まで、あまり教育されていないような感じがしています。幸せな稼ぎ方を知らないのですから、おカネに困ると安易に消費者金融へ走ったり、人を騙すような商売を強引にやってしまうなど、「すぐおカネを得るためなら何でもする」という人がたくさん出てきても不思議ではありませんよね。また、相手に感謝し感謝されつつ得たおカネでなければ、「自分のおカネは自分で勝手に使ってもいいんだよ」といった考え方も出て来てしまうのではないでしょうか。 

コラムの冒頭から「モノをおカネに替える」という、あまり品のない表現を使ってしまいました。ですが、おカネがないと生活できませんし、学校にも行けません。「モノをおカネに替える」やり方を教える(教わる)のは、実はものすごく大切なことではないでしょうか。だからといって、それはただおカネをやみくもに追いかけることではありません。「おカネではなく仕事を追いかけろ」といわれるように、確かな「技術」と「サービス」で自分も他人もまわりも幸せになることを追いかけることなのです。このような経営学のポリシーを学ぶことこそが、「幸せなおカネもうけ」の一歩になるのではないでしょうか。


 
カレンダー
 
COPYRIGHT (C) 2007 OSAKA SEIKEI UNIVERSITY. All rights reserved.